ハゼ釣りの仕掛けや釣り方

仕掛け

ハゼの基礎知識

ハゼはスズキ目ハゼ亜目に分類される総称。非常に種類が多く、世界では2000種以上、日本でも500種以上生息している。最も身近に釣れるのは、ハゼ科マハゼ属に分類されるマハゼだ。マハゼは成長すると全長15cmほどになり寿命は約1年だが、2年かけて成長することもあり最大で25cmほどになる。産卵期は春で、孵化した稚魚は夏には5~10cmになり、海岸の浅場に現れる。水温が下がるにつれて、沿岸の深場へ移動する。食性は肉食で多毛類、甲殻類、小魚、貝類などを捕食する。生息場所は汽水域(淡水と海水が混在した場所)の砂泥底を好み、また淡水域にも現れる。

釣り場(ポイント)

汽水や淡水域の塩分濃度の低い場所、また潮の流れの穏やかな場所を好む。川の河口周辺の汽水域は海水と淡水が混ざり合うため、塩分濃度が低くなり、ハゼ釣りのベストポイントになる。ハゼは満潮付近の時間帯がおすすめ、岸近くの浅場に集まってきやすいからだ。また夜より日中のほうが活性があがりやすく、積極的に餌を捕食するため釣果があがりやすい。ハイシーズンは8~11月で冬になるにつれてサイズアップしていく。夏から秋にかけては岸近くの水深の浅い場所で狙えるが、水温が下がってくると深場へと移動する。また港周辺や入り江に位置する場所は、潮の流れが穏やかでハゼが集まりやすい。砂泥底でカケ上がりのような変化のある場所を好み、転石が沈んでいる場所にも潜んでいる。

タックル(仕掛け)

ハゼ釣りは投げ釣りミャク釣りウキ釣りと3種類の仕掛けがあり、それぞれ状況にあった釣り方や特徴がある。

投げ釣り

水温が下がり始めると、岸近くの浅場で釣れにくくなるので、沖の深場が狙える投げ釣りが有効となってくる。投げ釣りで使用する天秤にはストレート型と弓型の形状が有り、よく使われるのがジェット天秤L型天秤になる。どちらも遠投でき、仕掛けの絡まりを防止してくれる役割がある。遠くを狙うのであれば、オモリのウエイトは10~20号をセットし、ちょい投げ仕掛けなら3~5号をセットしよう。

ロッド・投げ竿…3~4.2m(オモリ負荷20号)、ちょい投げ…ルアーロッドやコンパクトロッドで代用できる。

リール・スピニングリール2000~3000番

ライン・遠投仕掛け…ナイロン、フロロ12~16lb(3~4号)、ちょい投げ…ナイロン、フロロ4~8lb(1~2号)

ミャク釣り(胴突き仕掛け)

ミャク釣りとは、のべ竿を用い軽いオモリが下に付いた仕掛けで簡単に言えば胴突き仕掛けだ。リールがないと釣りにくい場合はルアーロッド(メバリング、アジング、バス等)で代用可能。オモリが一番下に付いているので、ロッドアクションで餌を動かしやすく、誘いをかけることができる。オモリのウエイトは1~2号で、足元付近の釣りになるのでボトムがとれる程度に軽いものを選ぼう。

ロッド・のべ竿(渓流竿)4.5~5.4m、ルアーロッド(操作性、感度が良いもの)

リール・スピニングリール2000~2500番

ライン・ナイロン、フロロ4~6lb(1~1.5号)

ウキ釣り

のべ竿またはルアーロッド。ウキの種類は棒ウキと玉ウキがあり、棒ウキのほうが小さい当たりがわかりやすのが特徴。オモリはガン玉を使いウキの浮力に応じた重さを選ぼう。オモリが重たいとウキが沈んだり、軽いと倒れたりするので調整が必要になってくる。

ロッド・のべ竿(渓流竿)4.5~5.4m、ルアーロッド(操作性、感度が良いもの)

リール・スピニングリール2000~2500番

ライン・ナイロン、フロロ4~6lb(1~1.5号)

釣り方(アクション)

投げ釣り、ミャク釣りはオモリをボトムまで落としラインを軽く張った状態でアタリを待つ。反応がなければズル引きまたは軽くロッドアクションをして誘う。誘ったあとは少し食わせの時間を与えるようにする。ハゼはほとんどがボトムにいるため、ウキ釣りはウキ下の調整が重要になってくる。アワセのタイミングはウキが水面に完全に沈んだ時、細かくあたっている時にアワセるとのらないことが多い。

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